より自分らしく生きる

楽しく生きることをめざして

不倫の恋でも恋だと言うのは..(駆け引き)

当時はまだ全体的に携帯電話は普及していなかったので、ポケベルが若い人の間での通信手段だった。携帯を持つには、ショルダーバッグ型の保証金○十万円で若い世代には、なかなか手が出なかった時代。後に携帯も小型になる頃は、私も持てるようになるが。                                   あの2次会から2~3日経った頃、私の会社にヒョっコリ、Kさんは現れた。子会社の課長と立ち話をしていた。                                                 そろそろ15時のおやつタイム?になる頃だったので、私は給湯室にS子と雑談しながらコーヒーを淹れていた。「俺のもいいかな」と背後から声を掛けられて私達は『‼』、S子が「やあだ~ビックリしました~」と。私は固まっていた。Kさんは(笑)。また、からかわれている気がして私は無言でコーヒーを淹れていた。その横に立ちKさんは私に小声で...「なんで来なかったの?ずっと待っていたのに」と私の顔を覗き込んできた。その時S子が「ちょっと、一服して来るね」と煙草を吸う仕草をして行ってしまった。Kさんは私をジッと見たまま...私は「からかっているんですか?」と聞いた。                         「今日仕事が終わったら、泉町の○○居酒屋に行こう、迎えに来るよ。会社の近くのコンビニ駐車場に居るから、すっぽかしは無しだよ」それだけ言うと給湯室から出ていった。                                 その夜、私はKさんと居酒屋にいた。突然どういうことなのか?知りたくて。私に彼氏がいることも話そうと思ったから。                                       でもこの時に、私は相手の計算に入っていたのかもしれない。大人の男の人が小娘を落とすことなんて、簡単な事。私の方が、自惚れていたんだと思う。          若さって自分が主人公だから...大人の既婚者が、若い子を誘う目的なんて決まっている事に気付かないなんて。好きだから誘うとは限らないのに...